鉄道技術展2017に見る可視光通信の進化

公開日:  最終更新日:2018/10/15

鉄道技術展2017

2017年11月29日(水)から12月1日(金)まで、幕張メッセにおいて「第5回鉄道技術展」(主催・フジサンケイビジネスアイ)が開催されました。通信技術とその活用・応用事例として、可視光通信製品もデモンストレーションを交えて、紹介されました。

第5回鉄道技術展

「鉄道技術展」は、車両・構造、運行管理、旅客設備、軌道、土木関連他あらゆる鉄道分野の技術が、国内外から一堂に会する総合見本市です。5回目の開催となった今年は、オーストリア、フランス、ドイツをはじめとするEU諸国からの出展を含め、525社・団体が出展。展示ブースは1,100ブースを超え、様々な分野の最新技術が展示されたほか、20講演以上のセミナーも開催され、期間中3万人を超える来場者で賑わいました。

第5回鉄道技術展

インフラとなる鉄道システムそのものはもちろん、鉄道に関わるあらゆる部品や技術やソリューションがこれでもかというほど展示されていて、とても見応えがありました。前回と同様、「え?この企業も鉄道関係の仕事を?」と意外に思うような企業も含めて、様々な企業が鉄道業界を支えていることに驚かされます。

2020年を見据えたリアリティある鉄道ソリューション

鉄道技術展パナソニックブース

Panasonicブースでは、「2020年に向けて 安全・安心・快適な鉄道サービスに貢献」をテーマに、統合セキュリティソリューション、情報配信ソリューション、インフラ点検ソリューションと、3つのリアリティある事業を積極的にPRしていました。

パナソニックブース

「情報配信ソリューション」のコーナーでは、カシケン的にはおなじみの光ID「LinkRay」を使った、鉄道関連ならではのデモンストレーションが紹介されていました。「これは便利」と思ったのが、運行情報表示に紐づけられた詳細情報の確認です。

パナソニック掲示板

たとえば、駅に到着したら「運転見合わせ」の表示が・・・。

ここにスマホをかざすと、詳細情報が表示されるという仕組み。

LinkRay迂回情報

迂回ルート検索や、振り替え輸送、復旧予定時間などの発信情報と紐づいていれば、利用者としては「状況がわからない!」というイライラからは解放されそうです。

そしてこちらは・・・

LinkRayスタンプラリー1

LinkRayスタンプラリー2

 

LinkRayを使ったスタンプラリー。スマホでスタンプをGET! という仕掛けです。

デジタルマーケティングツールとしては、すでに実績も着々と積まれているLinkRay。スタンプラリーやARポスターなど、SNSで若い人たちに話題になりそうな仕掛けの提案もあり、店舗開発に携わる来場者の方でしょうか、非常に興味深くご覧になっていたのが印象的でした。

インフラだからこそ重要視されるセキュアな無線通信

不二電機工業ブース

電車の車側灯や、押しボタン信号機などの表示灯を始め、制御用機器や接続機器など、高い信頼性が要求される製品を作る不二電機工業株式会社。可視光通信の指向性やIDを応用した、運行管理やメンテナンス管理のデモンストレーションを行っていました。
送信機から信号を光信号に変換し、LED表示灯を通じて受信機に発信される様子を、トーマスの模型でわかりやすく見せてくださいました。

不二電機可視光通信デモ1

不二電機可視光通信デモ2

不二電機可視光通信デモ3

不二電機可視光通信デモ4

1つは、トーマスの先端に受信機が仕込まれており、送信機が繫がれた信号からの光を受けて止まる様子です。もう1つは、車両本体に送信機が埋め込まれており、駅舎わきに設置された黒い受信機に車両のメンテナンス情報を伝え、タブレットにデータが表示される様子です。

指向性がある可視光通信は、通信範囲が視認できる上、限定できることから、非常に高いセキュリティ性を持っています。インフラの情報はセキュアな状態でのやり取りが必須。鉄道事業も同様でしょう。さらに光ですから、他の機器への電波干渉の心配もありません。ひっきりなしにお客様が来場され、デモンストレーションを興味深くご覧になっていましたので、とても注目されている技術だと感じました。

不二電機工業㈱が前々回の鉄道技術展で初めて発表した、鉄道分野における可視光による無線通信技術ですが、年々ブラッシュアップされてすでに製品としてほぼ完成。量産化の具現化へとフェーズが進んでいました。

不二電機工業デモ5

そしてFA分野での活用が期待できるプレゼンテーションもありました。

ヘルメットにセンサーが仕込まれており、特定の場所の光を受信すると、ヘルメット内に音声が流れて注意を促すような仕掛けです。工場や作業現場内での危険なエリアへの入場防止などに役立ちそうです。

たくさんの最新技術が展示される中で、通常の無線通信が難しいトンネル内での利用や、非常に高度なセキュリティ性を必要とする鉄道インフラの情報発信など、鉄道の世界でこそ可視光通信技術はより活かされるのではないかと強く感じました。

※会場内は原則撮影禁止ですが、パナソニック(PSSJ)様、不二電機工業様の御了解を得て、各ブースでの展示の様子を撮影させていただいております。記事内画像の無断転載、転用はご遠慮いただきますよう、お願いいたします。

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