「スマート工場EXPO2018」「第2回ロボデックス」にみる可視光通信技術適用の可能性

公開日:  最終更新日:2018/01/25

ロボデックス2018

前述のとおり、2018年1月17日(水)~19日(金)の3日間、東京国際展示場(東京ビックサイト)では、IoTに関連する様々な展示会が開催されました。

「第4回ウェアラブルEXPO」のレポートに続き、今回は、「スマート工場EXPO2018」「第2回ロボデックス」について、可視光通信的視点からレポートします。

AI×ロボットが人手不足に悩む産業界の救世主に?

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「第2回ロボデックス」は、産業ロボットやドローンはもちろん、ロボット社会の実現を促進するあらゆる技術が一堂に会する展示会です。前回から規模が1.5倍に拡大し、200社が出展しました。

介護分野でのロボット活用を始め、現在産業界が直面する人材難への解決策として、AI技術と融合するロボットの活用事例もたくさん紹介されていました。会期中にNHKのニュースが特集を組んだこともあり、歩くこともままならないほどの混雑ぶりでした。

ロボデックスNEC

Pepper君は、展示会場いたるところでご案内役として活躍。ロボットが受付や案内をするなんて、ほんの数年前まではかなり珍しいことだったと思いますが、今や、ホテルの受付を恐竜型ロボットが担当する時代(笑)。

エンターテイメント性と人手不足解消(生産性向上)の二兎を追うユニークな企画と話題になりましたが、まさに今、あらゆる業界でこうした動きが加速しています。

ロボデックス協栄産業

AIロボットの進化は早い! ほんの数年後には、大企業でもロボットの受付嬢が来客を迎える光景が、当たり前の時代になりそうです。

こちらは、協栄産業が提供する受付ロボットシステムRecepROID。多言語対応での対話が可能で、かつ3G通信でクラウドにつながるシステムです。

専用のIoT Gatewayをロボットに搭載することでクラウドに接続し、マーケティングに活用できるデータの収集や遠隔からの監視・制御・メンテナンス等を実現できる仕組みだそうです。ロボット運用に特化したクラウドサービスも生まれてきているのですね。

ロボデックスドローン

ひときわ人気を集めていたのは、ドローンを紹介するブース。水素電池やガソリン駆動の発電地で飛ぶドローンの展示もあり、飛行距離や時間が飛躍的に改善されるとのことで注目を集めていました。

また、水中撮影可能なドローンの紹介も。現在放映中のNHK大河ドラマ「西郷どん」のオープニングでも、水中ドローンで撮影された美しい海中の映像が使われていますね。

4K画像の転送が可能で、「通信手段は!?」と色めき立ちましたが、やはり通信ケーブル利用でした。モジュールの軽量化が図られれば、可視光通信の出番がここにありそう?

スマート工場を実現するためのIoTソリューション

スマート工場EXPO

もうひとつ注目の展示会「第2回 スマート工場 EXPO」には、175社が出展。スマート工場・スマート物流を実現するためのIoTソリューション、AI、FA/ロボットなどの最新技術・ソリューションの今を見ることができました。

スマート工場とは、FAに加えて工場内のあらゆる機器や設備をIoT化することで、製造、生産現場に革新をもたらす次世代型のファクトリースタイルです。ドイツのインダストリー4.0に代表されるように、先進国ではこの動きが加速しており、日本でも2017年に「Connected Industries」が発表されるなど、国を挙げて本腰を入れようとしている分野です。

こうした中での開催とあって、こちらも国内外からの来場者でごった返していました。

スマート工場SORACOM

工場内のあらゆる機器や設備をIoT化するとは、あらゆる機器や設備、工場と工場などの拠点間を通信でつなぐこと。SORACOM、ゼネテック、アライドテレシスなどが、工場内での有線/無線LANの構築について、ソリューション提案をしていました。

そのほかにも、工場内の仕事の動きを「見える化」する位置情報システムやマッピングのソリューションを提案する企業も多数ありました。電波の干渉を嫌う環境での無線利用や、有線と無線の混在を解消するソリューション、無線+αで位置情報や動作情報を管理するソリューションなど、各社それぞれ特色のある提案ですが、残念ながらここにも可視光通信に近い提案は見つけられませんでした。

スマート工場セキュリティ

スマート工場化の動きは、本格化しています。現実的課題も表出し、その解決に向けての製品やソリューションも登場しています。セキュリティに関する不安もその一つでしょう。

工場がオフラインであればまだリスクは小さくて済むかもしれません。しかし、クラウドにつなげたり、工場間をつないだりすれば、サイバー攻撃の脅威は工場内にも波及することは間違いありません。

スマート工場EXPO

FAにおける可視光通信の活用事例としては、カシオ計算機のピカリコによる、カメラとLEDを使った位置測位システムや、工場設備、工作機器の稼動情報収集システムなどがあります。

つながる工場における通信手段として、そろそろ可視光通信が登場してもおかしくありません。可視光通信は、機器同士の電波干渉を嫌う場所やトンネルなどの電波障害のある場所、さらには水中など電波では通信ができないところに対して優位性があります。

IoTの場合、つなげたい場所によっては電波では条件を満たさないところもあるでしょう。また、必要な時にのみつなげたい場合もあります。自らの意図で見える光に対して受信機をかざし、セキュアに通信できることも可視光通信ならではの特長。スマート工場には、こうした可視光通信の特長を活かせる場があると、強く感じる展示会でした。

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