IoTがらみの展示会が花盛り!その実態は果たして?

公開日:  最終更新日:2018/11/06

Japan IT Week 秋

盛況の内に終了したCEATEC JAPAN2018はIoTがテーマでしたが、翌週にもIoTがらみの展示会が! 2018年10月24日(水)~2018年10月26日(金)、IoT, AI, M2Mなどをテーマに「第9回 Japan IT Week 秋」が幕張メッセで開催されました。

それにしてもIoTがらみの展示会が多い!

IoT/M2M展

CEATECと比べると、今回の展示会は同じIoT, AI, M2Mがテーマですが、FA色が強いという印象を受けました。これはおそらく、FAにおけるIoTがビジネスとして成立し始めているからでしょう。人材不足などの課題解決のソリューションとして、FA現場における需要が現実的であり、IoT, AI, M2Mを最も必要としている証といえます。

余談ですが、CEATECに出展しなかったある出展者によれば、その理由をコンシューマ性が強く出展料が高いことと、「IoT」がバズワードになりすぎているのを懸念して、と語っていました。それほどに今、IoTがらみの展示会やイベントは多く、出展者側もターゲットを見極め、アピールポイントを絞らないと、賑わいの中に埋没してしまいかねません。

AI業務自動化展

 

LPWAもいいけれど・・・? 通信業界の奮起を願う!

また、通信メーカー、アンテナ系のメーカーも多く出展していました。しかし、IoTで送信できるデータ量は一様に少なく、現在のLPWAの通信料の「安さ」を競っている印象です。

しかし、本当に必要な現場は、もっと大容量の送受信を求めているのではないでしょうか。現在のLPWA LoRaでは数百kbpsと非常に小規模の通信を目的としているため、当然画像が送れるスループットではありません。例えば、橋桁等の監視を利用用途にIoTを導入する動きが進んでいます。でも、極々少量の振動の数値データ常時送ることができても、異常を目視できる画像データはLPWAでは送信できません。

展示会に参加しているメーカーにこの点を問いかけても、それはLPWAの範疇ではない、他の安価な通信手段ができなければ無理、とのこと。これでは、折角優秀なセンサーが開発されても、宝の持ち腐れになりかねません。圧縮解凍できるような画期的な通信手段を、特にキャリア系の研究所には真剣に取り組んでいただきたいものです。そうしないと、IoTはとても重要な役割があるにもかかわらず、本当に必要なものは恐ろしく高価になるか、使いやすいものはあまり役に立たないお粗末な品になるか、どちらかになってしまいます。

情報セキュリティEXPO

利用用途を明確にした、カシオ計算機のピカリコ

会場を回るとみんながみんな、ソリューションが大切、貴社にあったソリューションを提案できます、と訴えています。でもIoTを本当に必要としている人たちは、実際に課題感が強いはず。そもそもIoTが生まれた背景には、今まで人力に頼っていて起きたミスや事故を、IoTで軽減や防止しようという「課題」ありきで生まれているのですから、もっと「●●専用のIoT」と看板を掲げて展示できるブースがあってもよいと思うのです。

カシオ計算機ブース

その点、カシオ計算機のピカリコは、目指す方向性を明確にして腰を据えたと思います。FA、すなわち工場関連以外はやらない。だから極めてリアルに近いソリューションを提示しています。

以前、模索していた時期には、様々な対象に向けて弾を放つかのように出展していたピカリコですが、すでにその時期は卒業。今回もFA系の提案を、リアルな課題解決に沿って行っていました。現実的な「ソリューション」ですので、その課題感を持って見学に来ている人にはストレートに刺さる展示です。

カシオ計算機 ピカリコ

IoTの進化に不可欠なのは、常識を破ること

先般、トヨタとソフトバンクが共同事業を発表しました。トヨタはKDDIの親会社なのに、ソフトバンクと!?と、カシケン編集長個人としてはかなりのインパクトがありました。こうした常識破りの発想で行動していくことが、IoTはじめ新しい産業には必要なのではないでしょうか。

IoTは一つの企業、メーカーでは何もできません。しかし、それを実行する企業とそうでない企業では期待度は全く異なります。ちなみにカシオ計算機では、次回スマート工場EXPOの測位パビリオンで、他の企業を共同で出展を予定しているとのこと。メーカーは「専門バカ」になりがちです。夢を語ることも大切ですが、カシケンは「現場の今」をIoTで解決しようと行動を起こす企業を応援したい、そうした企業と企業の結びつきにもお役に立ちたいと考えています。

可視光通信も同様で、メーカーは技術力だけを武器にしていてはなりません。利用用途の冠に「例えば」などという言葉をつけ、様々な利用シーンに活用できます、などとうたっても課題感を持つユーザーの心には刺さりません。中途半端が一番商売にならないのです。カシケンがソリューションを欲しがっているユーザーの情報を提供したら、メーカーの方々は該当する課題を解決するための製品を作るべきだと思います。顕在するニーズは必ず横展開します。

余談ですが、この展示会では、測位検索的な提案をしている会社が目立ちました。測位検索を正確にしたいのなら、電波ビーコンではなく可視光通信に優位性がある話をしたところ、「まだろくな製品が世の中にない」との回答にがっかり。ならばもっと声を大にして「こういう技術を持ったこういう製品がほしい」と、声をあげましょうよ! そしてメーカーもその課題感にしっかりと応える姿勢を見せていただきたい。可視光通信が解決できる課題はたくさんあります。これからもこうした声をつなぐべく、カシケンは奮闘していきます。

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