株式会社Braveridge小橋泰成氏(技術担当取締役・CTO )インタビュー【後編】 

公開日:  最終更新日:2016/04/29

~ 可視光通信に期待する指向性と距離の課題 

 福岡にある製造開発メーカー、株式会社Braveridge(ブレイブリッジ)は、国内での生産にこだわり、常に顧客の要望を超える提案開発で顧客とのWin-Winを実現するという徹底した企画理念の元に、ユニークな商品を世に送り出されています。【前編】に引き続き、技術担当取締役・CTO小橋泰成氏に、可視光通信の可能性について伺います。 Unknown-4

可視光通信とIoT

IoTと可視光通信で考えられるのは、まずは音の通信があるのではないでしょうか。音波通信もありますが距離に限界があります。たとえば自動車内の環境でBluetoothの設定は結構面倒ですが、それを可視光通信にすれば、自分がiPhoneで聴いている曲が良い曲で同乗者にちょっと聴いてほしい、なんて言う時にカーオーディオに簡単にかざすと聴けたらいいですよね。じゃぁ私のiPhoneに入っている曲も聴いて・・・なんてことができたら楽しいないですか? また、ベッドルームでテレビを見る場合も、映像を見ながら可視光で音声を耳元で聴けるようにできそうです。Bluetoothだと結構ブスブス切れるんですね。それを可視光通信で解決できたらいいんじゃないかな? そのためには、商用に使えるモジュールがもっと市場に出てほしいです。そして光半導体の寿命についても気になりますね。  

可視光通信は指向性と距離の問題を解決するカギ?

Unknown-2 IoTでは、無線にばかり注目が集まりますが、無線の問題点は実は指向性にあります。電波は指向性が無いように作るのですが、最近は指向性を要求される注文が増えています。電波で指向性を出すのは、かなり大変なことなんです。すでに出ている指向性を直すのは、なかなか大変なんだけど頑張れば直せます。しかし、無理やり指向性を作ろうとすると、これは結構難しい。しかも、壁を越えた向こうにまで届いてしまうんですね、無線って。 皆さんの要求、考えるところを聞いてみると、部屋の中だけで侵入検知がしたい、ところが部屋に入ったかどうか見るときに電波が外まで届いてしまうわけです。たとえば、30mぐらいのエリアのところで50m飛ばして1つのホストで取りたいという要求があるとします。部屋の構造から見ればコーナーぎりぎりかもしれない。でも半径を変えてしまえば2階にも届くし廊下を歩いている人まで検知してしまう・・・。そういう問題も考えなければいけないんですね。そうすると指向性とか距離について、無線の領域ではまだクリティカルな問題なんです。 その場合の一つのアプローチとして音波があるのですが、これもよく調べてみると、距離が結構クリティカルです。送ってその反射を見ようと思った時のダイナミックレンジを考えると、2mぐらいしか届かないんです。こうした点からも、「見える光」を利用した可視光通信は「あり」かなと期待しているところです。 IoTの分野での可視光通信の可能性について、開発の現場からの声をたくさん聞かせていただきました。可視光通信を活用した製品の開発も、そう遠くないと感じました。これからも顧客目線、人間最優先の、枠にとらわれないユニークな製品づくりに期待しています。小橋様、どうもありがとうございました。  

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