2015年がIoT元年になるために~International CES 2015に見るIoT~

公開日:  最終更新日:2016/04/29

kashiken_img_00079 2015 International CESが、ラスベガスで2015年1月6日から9日まで開催されました。4Kテレビにかける各メーカーの競争の様子などは、ニュースなどで伝わってきました。当然、IoTにも各社が力を入れており、新しいアイディアがたくさん発表されています。2015年が本当にIoT元年になるためには、どんな課題があるでしょうか?

必要なのはセンサーと通信機能と小型コンピュータ

2017年には、500億個のものが繋がるとされるIoT。ただこの数字は、スマホやPC、タブレットの市場規模から逆算した数字で、いささかピンときません。そして、スマートデバイスにはスマホだけではなくウェアラブルデバイスも入ってきます。シャープがAndoroidガラケーを発表しましたが、こうした応用型のデバイスも、今後どんどん開発されていくでしょう。 これらにはすべて、大なり小なり情報を入力するところ、伝達するところ、処理するところ、その先に格納するところが必要です。言いかえれば、センサー、通信機能、小型コンピュータ、クラウドサーバーです。その繋げる役目の通信手段に、可視光通信が期待されています。

繋がると繋げるじゃ大違い

常時接続状態の「モノのインターネット」がIoTです。ここでは、一週間のログを取って情報を処理するようなことは起きません。オンタイムで必要な情報を入手できることに価値があるのです。情報は必要であろうとなかろうと常時送られてきて、判断材料が増え続けていきます。 これに対し、人間の意思で繋げて情報を取る場合、必要な時に過去データのログを元に処理された今の情報(オンタイム)に価値があります。人間は情報が多くなると処理を誤ります。ですから、バックヤードでは常時接続された状態で入手するデータを処理して、必要な時にその情報を意識的に取りに行けるのが、IoTの理想といえるでしょう。この観点から、目で見える光(光源・通信源)に対して、人間の意思で繋げるという点で、可視光通信は有利な手段といえるのです。 kashiken_img_00025

センサーと通信機能と小型コンピュータを組み合わせることによってユニークな製品が続々出展

パナソニックブースでは、2014年12月にプレス発表された、スマホのカメラを使った光IDでの通信が展示・実演されました。まさに可視光通信が、CESでお披露目となったわけです。今後のサイネージやゲーム、エンターテーメントに期待です。 スポーツメーカーのアディダスは、サッカーボールにセンサーとBLEを入れました。日本の開発メーカーCerevoは、スノボとスマホを連携し、上達ツールとしてのアプリケーションを狙っています。その他ITC関連なども出展していた様子です。 International CES 2015 公式日本語サイト http://cesjapan.org/

安価で小さいデバイスとオープンな開発環境がIoTを牽引する

今回のCESのキーノートスピーチで、Intelはボタンサイズの小型コンピュータである「Curie」を発表しました。ちょうどSDカードサイズ「Edison」を発表してから1年後です。このボタンサイズの小型コンピュータ「Curie」には32bitのQuark SE、384KBのFlash memory、80KBのSRAMが載っており、BLE、6軸やDSPなど各種センサー、バッテリ充電回路が内蔵されています。まさにウェアラブルを見越した、小型コンピュータといえるでしょう。 Intelは、すでにスポーツグラスメーカーのOakleyと組んでウェアラブルの開発を進めています。2015年後半には、ウェアラブルサングラスのようなものが、私たちの前に出てくることでしょう。 しかし、モノのインターネットを考えた時に、上位製品は繋がる機能を搭載してもそれなりに償却できる価格帯になっていますが、低価格のコンシューマ製品は難しい問題があります。昔、RFタグの普及に$1マイコンが必要だったのと同様に、センサーと通信機能と小型コンピュータをどこまで安価にできるかは、デバイスメーカーの手腕にかかっています。また、IoTで行われるいろいろなアプリケーションが、市井のエンジニアにも容易に開発できる環境、オープンな開発環境は絶対です。ハッカソン的なイベントが頻繁に開催されるといいですね。 こうした意味からも、2015年はデバイスと市場とオープンな開発環境が三位一体になることが、IoT元年としてスタートできるか否かの、必要条件となることでしょう。

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