公開日: 最終更新日:2018/10/15

ハンディーキャッパーや介護、高齢者のためのウェアラブルデバイスと可視光通信の役割

エンタープライズやコンシューマー分野では、ファッション性を追求したウェアラブルデバイスが注目を集めています。実は、ハンディキャッパーや介護、高齢者のための補助機器としての使い方が、ウェアラブルデバイスに期待されています。そしてその通信手段として、可視光通信にも注目が集まっています。

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足りない情報を補助するのが実はウェアラブルデバイス

スマホが進化して、私たちの生活をより便利にするためのウェアラブルデバイスには、いろいろな通信機能とセンサーが付き、その価値が高まっています。たとえばAR機能を使えば、現実に見ているものに視覚的にガイド機能を付けて誘導したり見えている文字を音声に変換して読み上げたりしてくれます。また、Siriのように、音声入力によって機器のON/OFFなどの操作ができたりインターネットに繋がったり視線や脳波で入力ができたりと、さまざまな技術が現実に利用され始めています。

人間の機能を補うために使われるウェラブルデバイス

ウェアラブルデバイスは、身体に常時装着ができるので、ハンディキャッパーの人たちや介護の世界、高齢者向けのフォローデバイスとして注目が集まっています。触覚などの感覚機能をつけたデバイスや、目で見たり耳で聞いたり脳でイメージしたことを可視化や言語化して伝達したりするデバイスが、メガネ型、HMD、センサーや電極付きの繊維で作ったウェアラブルデバイススーツなどで、表現されるようになりました。

目の障害を持った人には言語化して伝達、耳の障害を持った人には可視化して伝達、脳波のみが頼りの人は要求の可視化を行い、リハビリ用には負荷測定での最適性のガイダンスやナビゲーションを行う・・・。現在単独で研究されたり実用化されている技術と、ウェアラブルデバイスを組み合わせることで、こうした現実的なサポートが可能になります。

一番大切なのは機能性ですが、重量、サイズ、ファッション性など、利用者が装着してストレスを感じないことも重要な要素だと思います。

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通信機能が装備されて真価を発揮するウェラブルデバイス

これらのウェアラブルデバイスを利用が想定される人たちは、単独で使う場合のみならず、治療やリハビリの一環として使うことも考えられます。通信機能を使用して、トレーナーや医者がデータを管理。視覚共有やデータ共有などを通じて、適切な対処を行いアドバイスをすることが必要になってきます。このマーケットでは、IoTの利活用が目覚ましく進む可能性があるわけです。

ここでの通信手段は、環境やデータ量によって選択肢は様々ですが、装着している人の利便性を考えると無線が望ましいといえます。特に、病院内での使用やペースメーカーなど他の機器との連動使用、プールなどでリハビリをする場合の使用などを考えると、可視光通信と可視光IDの使用はとても有効な方法といえるでしょう。本人確認や位置情報検索などを、単に車椅子に搭載する以外でも、さまざまな使い方が期待できるのです。

ウェアラブルも少し視点を変えると、もっともっとこの技術を必要としている世界があります。今後、便利なアプリの開発が活発に進むよう、現場での情報の収集と柔軟な開発環境の整備に期待したいものです。

※この記事は2015年1月22日の記事に加筆し、更新したものです

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