意外と古い!? 可視光通信の歴史

公開日:  最終更新日:2016/04/27

omoshiro2313

「可視光通信」というと最新の通信技術のように思われがちですが、実は、歴史は意外と古いのです。可視光通信は、「人の目に見える光による通信」という意味です。歴史をさかのぼってみると、光による伝達は昔から使われている技術でもあります。たとえば、狼煙(のろし)、灯台、信号機なども可視光通信と呼ぶことができます。「光による通信」と考えると、可視光通信が身近な存在になりますね。ここでは、可視光通信の歴史について、ひも解いてみましょう。

狼煙(のろし)が、可視光通信の最初の1歩

記録に残る最古の「可視光通信」は、狼煙(のろし)といってもよいでしょう。狼煙の歴史は古く、中国では紀元前7世紀くらいから、日本では約2000年前の弥生時代から使用されていたようです。 狼煙は、木や火薬に火をつけることによって、煙を上げ、味方に情報を伝えます。「敵が攻めてきたこと」を伝えたり、「作戦開始」の合図だったりと、狼煙は多くの情報を伝えてきました。 狼煙の登場によって、情報伝達のスピードが高速化しました。人や馬が手紙を運んでいた時代に比べると、より瞬時に、より遠距離にまで情報を伝えることができるようになったのです。狼煙をリレー式に連続して使用することによって、情報伝達の距離や範囲も広がりました。 昼間は、立ち上った煙で情報伝達をしていましたが、夜間は、物を燃やした火の光を利用して、敵の襲撃を伝えたり、兵の徴収命令、作戦の実行の合図などを知らせていました。誰もが見ることができるのも大きなポイント。松明の本数や狼煙を上げる時刻などに知恵を絞り、誤報を防ぎ、必要な人に必要な情報が届くよう工夫されていました。ここに可視光通信の原点、歴史の第一歩があると考えられています。

機械的な可視光通信の先駆けとなった、ベルの実験

機械を使った可視光通信の歴史は、1876年に電話を発明したグラハム・ベル(Alexander Graham Bell  1847- 1922年)が、1880年に光電話の実験をしたのが始まりです。これは、送信機(光源)と受信機を用いた世界初の実験といわれています。太陽光を光源に、光を受ける鏡を音声による空気の動きで振動させ、反射光に光の強弱を作り出すことにより、それを電流に変えてスピーカーを鳴らすと仕組みで、213メートル離れた場所に音声を伝えることに成功しています。 ベルは、太陽光を使ったこの光通信の原理を、自身の最大の発明と考えていたようです。「フォトフォン(Photophone)」と名付けられたこの技術は、通信距離の限界、雨などの天候や障害物の影響が避けられず、残念ながら早期の実用化には至りませんでした。後年、LEDを光源とする可視光によるデジタル通信の研究が1998年に開始されますが、ベルのフォトフォンの実験がその先駆けであったことは間違いないでしょう。

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