可視光通信協会(VLCA)春山会長に聞く、ズバリ日本での可視光通信普及のカギは!?【後編】

公開日:  最終更新日:2016/04/29

海外も含めて、精力的に可視光通信の活動を行っておられる、可視光通信協会(VLCA)春山会長に久しぶりにお話を伺いました。前回はIoT元年と言われる2015年が可視光通信にとってどういう意味を持つ年であるのかをお話いただきました。今回は今後の可視光通信の可能性についての興味深いお話と、可視光通信研究倶楽部(カシケン)の評価について伺いました。 IMG_2193  

可視光通信を使っての総合的な仕組みが重要

可視光通信を、広告配信や販売促進活動に使いたいという話があります。広告配信や販売促進は、売上や利益が伸びることを期待しての手法です。その結果、期待以上の効果が得られれば喜んでお金を投資し続けます。可視光通信を使うことにより、期待以上の効果が出せる広告配信や販売活動を考えて、そのサービスを受ける側もお得感や嬉しいとか楽しいなどのメリットを感じることで、成功は見えてくると思うのです。

昨年12月の可視光通信協会の交流会でもご報告した、アメリカでのIEEE Globecom OWGでの可視光通信に関しての発表内容は、可視光通信研究倶楽部(カシケン)でも記事にしていただきました。しかし、一般には難しいと思うのです。アメリカでもこの手の学術発表が盛んに開催されて、可視光通信が盛り上がっていますが、難しい頭で難しい事例を発表する傾向が強く、最先端の研究発表は結局は学術発表の領域にすぎないと思っています。

一方、日本は違います。可視光通信をビジネス化するために、各企業が活動を進めているという点で先行しているのです。その動きの中でビジネスが増えて行くことが、日本が可視光通信の主導権を持ち続けることであり、そのために可視光通信協会は頑張って支援していかなければならないと思っています。

話は変わりますが、一昨年から3Dプリンターが話題になっています。先日も3Dプリンター展があり、日本の企業も頑張って素晴らしい製品を出展していました。一方、アメリカの動きを見てみますと、初めて使うユーザーに対しては、Webと組み合わせていろいろと便利なことや、コンシューマに対しては楽しいことなどができるという仕組みまで提案しています。その点に関して、日本は弱いですね。アメリカはそういう仕組み作りが非常に強くて、ハードウェアやソフトウェアなどの製品を単に発売するだけではなく、インターネットを使ってどういった仕組みで普及させるかまで考えています。こうした一連の流れの中で、3Dプリンター浸透させていかないと、一過性のものになってしまいます。

可視光通信もそこまで考えたいと思っているのです。たとえば、今、力を入れている標準化に対しても、標準化というプラットホームは作れます。そのプラットホームの上で何ができるのかというアプリケーションレイヤーまで、これから取り込んでいきたいと思っています。

私の受け持つ慶應義塾大学大学院SDMでの研究では、そういったアプリケーションレイヤーまで行っていますが、可視光通信協会(VLCA)の活動としてはそこまでに至っていません。可視光通信は、単に通信をする手段で止まらず、可視光という目に見える光を使って何ができるかを考えるべきです。また、受信方法でもイメージセンサーでしかできないこと、フォトダイオードでしかできないことを掘り下げて、今のiBeaconではできないことを突き詰めて、サービスを考え提供することが大切だと思います。今後は、そういったアプリケーションレイヤーの情報交換もしていきたいですね。 IMG_4615  

可視光通信研究倶楽部(カシケン)に対しての要望

可視光通信協会(VLCA)のホームページは、なかなか手が回らなく定時更新ができず、新しい情報を発信できていないのが実情の中、可視光通信研究倶楽部(カシケン)の発信は大変助かっています。私自身、海外からのリクエストが多く、今年もそちらの方がかなり忙しくなってしまいそうです。そして、1月に可視光通信協会(VLCA)の活動が出来なかったので、近いうちにみなさんが参加できる会合を早く開催したいと思っています。

 

日本での可視光通信の動きや普及に対しての春山会長の熱い思いをお伺いできたことで、着実にビジネスが進んでいることを感じました。可視光通信研究倶楽部(カシケン)に対する暖かいご評価をいただき、これからもメリットのある情報を発信していこうと考えています。ご協力をよろしくお願いします。このたびは貴重なお話をありがとうございました。

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