東芝の高速可視光通信技術の秘密に迫る 株式会社東芝 インタビュー【Vol.3】

公開日:  最終更新日:2016/04/29

株式会社東芝が発表した、CMOSイメージセンサーに高速可視光通信機能をリーズナブルに付加できる技術。スマホのカメラもターゲットということで、いよいよコンシューマ製品として普及していくのか、という期待が高まります。今後、実装、活用が広がっていきそうな分野について、開発チームの皆様に伺いました。 IMG_0031

 ●デジタルサイネージはどう普及していくか?

今の段階で、ビジネス的に「ここだ」と決めているところはまだありません。電波を使った無線通信の世界と同じ土俵ではなく、可視光通信の利点を活かした用途、マーケットに、新たな価値を提供することが可視光通信の道だと思います。一般的には、車載用途とか家電用途などが考えられますが、その用途に応じて技術開発をしていくスタンスです。 デジタルサイネージが今後どうなるのかわからないのですが、もっと広がってくると可視光の出番があるかなと思うんです。可視光のいいところは、1対Nでばーっとブロードキャストができるところ。一方、無線は基本はコネクションベースですから、可視光のように遠いところからでもOKというところにアプリケーションの広がりはあるかな、と期待しています。 可視光は良い面もありますけれど、光源に「向け」ないと通信ができないというデメリットもあります。どうやって受光機を「向けさせる」か、光源に対向させるかが、開発各社の悩みどころの一つだと思います。 クローズなマーケットで知らないうちに通信できているという市場と、オープンでいろいろな人がアクセスすること前提とした市場で、光源にどう気付かせ対向させるかというのは、市場によってさまざまなアプローチがあります。社内のブレストでも多様なアプローチ案があがっていますが、現時点ではまだ決めかねているところです。ターゲットを絞っていく段階で決めていくことになると思います。 IMG_0042

●キラーアプリの出現に期待

コンシューマ、オープンな世界に行くのは、やはり今はまだハードルが高いので、最初はクローズなところで認知させていくことが大切だと思います。Bluetoothもそうでした。Bluetoothは規格ができたのは90年代で、ハンズフリー応用等で携帯に入って普及しはじめたのが2000年代。やっぱり10年くらいかかっているんですよね。 ここで重要だったのは、やはりキラーアプリの存在でした。運転時のハンズフリー規制等に対して、音声を無線で送れるアプリは当時まだ少なく、Bluetoothでそれが提案できたことが大きかったのです。 可視光通信も、何とかして世の中に出したいです。便利だと思っていただける機能、メリットがあるので、キラーアプリの出現に期待します。もっともっと便利に使ってもらえるよう、技術をブラッシュアップしていこうと思っています。 IMG_0044 (瀬戸氏・堀崎氏 談) 2020年東京オリンピックの頃には、可視光通信が意識せずとも当たり前のように使われている、そこでは東芝の高速可視光通信機能付きCMOSセンサーがなくてはならない存在になっている、そんな時代が来ることを期待しています。かなり突っ込んだ質問にも丁寧に答えてくださった東芝の瀬戸様、堀崎様、そしてインタビューの場をアレンジしてくださった上野様、どうもありがとうございました。 IMG_0050

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