光技術が結集!All about PhotonicsからLED JAPAN 2015レポートVol.1

公開日:  最終更新日:2016/04/29

2015.10.14(水)−10.16(金)の3日間、All about Photonicsがパシフィコ横浜にて開催されました。この展示会は、最先端アプリケーションに不可欠な、レーザー/光源/光センサ/光材料・部材を軸としたベストマッチングの場として開催されたもので、「InterOpto」「BioOpto Japan」「LaserTech」「LED JAPAN」4つの切り口からなる見本市です。自動車、ロボット、ライフサイエンス、セキュリティ、通信、計測など、今後イノベーションが期待される分野での、光技術に関するプレゼンテーションが多数行われました。 

大盛況だった「可視光通信セミナー」

LED照明産業が量産・販売フェーズに移行したことに伴い、次なる課題への取り組みや、新しいアプリケーションの開発市場に、大きな動きが出ています。LED JAPANでは、文字通りLEDの新たな可能性に向けて、各社がプレゼンテーションを行いました。もちろん、可視光通信も注目度の高い技術の一つ。最終日に行われた「可視光通信セミナー」には定数を超える聴講者が集まり、その期待の高さと熱気を感じました。 当日は3つのセミナーが行われました。 IMG_6138    

利用用途が広がる太陽誘電の高速可視光通信小型モジュール

コンデンサ、インダクタや光ディスクの世界ではおなじみの老舗企業、太陽誘電株式会社からは、可視光通信用のモジュールの紹介がありました。市販の安価なLEDで、100Mbps以上の高速通信を実現することができる専用モジュールです。応用が利く製品ですから、医療現場やヘルスケア分野、水中や基板間通信、工場内の監視カメラ、ロボット、インフラなど、様々な分野とのアライアンスを期待したいということで事例を紹介されました。評価サンプルセットなども用意されているので、Wifiやイーサネットだけでは解決できないシーンでの実践に、すぐに試せる環境が用意されています。なお、近日カシケンでも販売が可能になりますのでご期待ください。

太陽誘電株式会社 

ランプサーブによる「LED通信」

IMG_6152_2   続いてのプレゼンテーションは、ランプサーブ株式会社の豊耕一郎代表取締役 による、LED照明を用いた次世代通信技術の具体例でした。ランプサーブといえば、ITの先進国としても名高いエストニアにおいて、現地の通信企業とともに「スマートストリートライト」と名付けた、照明と通信をセットにしたLED街灯による通信インフラを開発。実証実験も進んでおり、いち早く可視光通信でのインフラ化を進めている企業です。 豊代表によれば、ビジネスターゲットとして考えているのは、携帯電話や無料Wi-FiのバックホールのLEDによる可視光通信。バックホールとは、携帯電話の基地局と基地局を結ぶ回線のことです。通常、バックホールは、光ファイバーなどの有線ケーブルを用いますが、これはコスト的にも物理的にも限界があり、低コストで通信容量を確保する技術が切望されています。そこでランプサーブ社では、バックホールをLEDでギガビットの速度でつなげるLED通信を開発。現在、横浜のみなとみらい地区エリアで実証実験を重ねています。 LED通信のメリットは、日中でも屋外でも、50m以上の距離で、高速なデータ通信性能を発揮し、省エネルギーで通信できるとのこと。沖縄とエストニアに開発拠点と実証拠点を置くランプサーブ、非常にリアリティのあるプレゼンテーションでしたので、これからの動きにも注目したいと思います。 IMG_6157_2   ●ランプサーブ株式会社

「照明無線LAN」の商品化 アウトスタンディングテクノロジー

IMG_6173   アウトスタンディングテクノロジーが普及を目指す「照明無線LANシステム」は、天井の照明と、USB接続した端末(PC、タブレット)との間で通信を行う可視光通信です。電波が使えない、使いたくない、あるいは電波が多すぎて差別化したい、そうした環境での無線利用に適しているシステムで、すでに商品化されておりカシケンでも購入が可能ですのでご興味がある方は問い合わせをしてみてください。 「実用段階に入った可視光通信技術 『世界初の商用照明無線LAN』」と題するセミナーで、代表取締役の村山文孝氏は、可視光通信の実用化が望まれている分野を次のように述べました。 1)EMI(電磁妨害)を嫌う医療施設や発電所 2)セキュリティなどでエリア制御が必要な場所を持つデータセンターや工場 3)帯域不足 4)トンネルやクラスタが並ぶデータセンターなどの狭小空間 5)水中 すでに商品化されているユニットをさらに発展させ、適材適所のシーンで使うことにより、将来的には宇宙から海中までの通信を可視光通信で実現するというビジョンも示されました。 IMG_6189  ● 株式会社アウトスタンディングテクノロジー

 

関連展示会に参加するたびに、出展企業が発表する商品やサービスの精度が上がっていること、業界での可視光通信への期待度が高まっていることを肌で感じます。Vol.2では、セミナーで紹介された製品や、その他の注目サービスについてレポートします。

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