商用化に向けて展示会に出展され始めた可視光通信!
2015年、身近な存在になり始めるだろう、と期待が高まる可視光通信。東京ビックサイトで行われた展示会で、いよいよその技術や製品化に向けた取り組みなどが披露され始めました。展示会をめぐると、可視光通信の使われ方は様々で、各メーカーが提案をしていました。
リテールテックJAPAN2015での可視光通信の展示
POSなどのレジ周辺機器や電子決済、マーケティングを進化させるIT機器、システム、関連サービスなどを紹介する「リテールテックJAPAN2015」。昨年末にパナソニックが発表し、1月に北米ラスベガスで開催された「2015 International CES」においても展示された、スマートフォンで利用可能な「光ID」技術が日本において初お目見えです。「光ID」を可視光通信を使ってスマートフォンのカメラに送り、展示されている商品の情報をスマートフォンの画面に表示させるという内容のものです。可視光通信の特性から、BLEに比べて位置検索の範囲が正確で、他の商品と干渉しない点や来店者が興味のある商品に対して自分の意思で情報を取りに行けるという点で有効な提案でした。 これからのO2O2Oマーケティングに威力を発揮することでしょう。また、参考出展として可視光通信を利用したデジタルサイネージも展示されており、パナソニックの可視光通信に対しての期待度の強さが伺われました。
セキュリティショー2015での可視光通信
防犯カメラや入退管理システム、ホームセキュリティなど社会の「安全・安心」を実現する製品・サービスを紹介する「セキュリティショー2015」。カシオテクノは、カシオ計算機が提案す可視光通信技術「Picalico」を使い、工場ラインでのカメラによる情報取得ソリューションの参考出展をしていました。これは、赤、緑、青の3色と黒(消灯)の色マーカーを使用し、24パルスで1情報を表す情報ブロック符号を用い、情報を発信する方法です。カメラを固定して発信側を移動させるやり方が特徴で、従来の受信側を移動させる考えとは逆の発想がとても斬新です。 このように、今後もいろいろな展示会において、各企業が可視光通信を使った製品を発表していくことでしょう。今までになかったアプリケーションを含め、可視光通信の利用範囲が広まっていくことにいよいよ期待が持てるようになってきました。
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