IoTについて思うこと@2014【前編】
2014年は可視光通信との出会いがあり、それを通じてIoTやM2M、O2Oなど世の中で騒がれている言葉を考える機会を得ました。IoTは私たちの世の中にどんなイノベーションを起こすのでしょうか?
ゆっくりだけど確実にイノベーションは起こっている
勘と経験での作業から、データをとって検証する→今まで取れなかったデータが取れる。私たちの周りでは、いろいろな分野でゆっくりですが確実にイノベーションが起こっています。たとえば医療の分野。昔は病気になってから治療をするのが当たり前でしたが、今は病気にならないように予防します。教育分野では、先生が教室で教え、生徒は家に帰って復習するのが今までのやり方でした。しかしタブレットの普及により、生徒がどの程度理解できていたのかというデータを事前に取ることができます。生徒が自分で学習をして、その理解度のデータを見ながら教室で先生が指導する。一人ひとりの生徒に応じて、彼らが理解するまで反転学習ができるようになるのです。
イノベーションの後押しをするのがIoTやM2M,O2Oで取れるデータ
いろいろなところからデータが取れようになると、それが必要な情報なのかという問題が起こります。人間は情報量が多くなるほどわからなくなり、自分で判断ができなくなります。そしていよいよヤバいと思ったら気付きます。ところがコンピュータは情報量がたくさんあっても、その組み合わせで最適化を判断できるのです。 IoT、M2M、O2Oでデータを取って見える化することで、人間の認識や理解、判断が変わっていく時代になってきています。データは容易に、場合によってはリアルタイムで取れていきます。今までのようなタイムラグがなくなることで、人間の認識や理解、判断もリアルタイム性を追求される=タイムリーに最適な判断をすることが可能になるのです。これにより、人間の行動や意思決定に変化が現れます。
人間の行動や意思決定に変化が現れる
たとえば、最近深酒が多いな、カロリーの高いものを食べ過ぎたな、はたまた最近運動不足だなという状況。漠然と「まずいな・・・」と思うことがあるでしょう。でもなかなか日々の行動を変えるには至らないものです。しかし、血圧測定や体重測定で、血圧や体重の変化をリアルなデータを見たらどうでしょう? 現実を数値で付きつけられ、初めて反省するなど、ちょっとした気付きで私たちの行動は変わってくるのです。 こうしたことが世の中の大衆の部分で起こってくると、パラダイムシフトが起こります。それが証拠に最近はスマホにもヘルスケアのアプリが入り、健康機器や健康食品の展示会は毎回大盛況です。 次回はIoT、M2M、O2Oが世の中をどう快適にするかについて、考えてみたいと思います。
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