公開日: 最終更新日:2018/10/15

IoTについて思うこと@2014【後編】

2014年、可視光通信との出会いで意識したIoT、M2M、O2O。これらが2015年以降、本当に必要とされ普及するにはどうすればいいのでしょうか?

IoT,M2M,O2Oで今あるビジネスからの延長線を考えると無駄になるかもしれない

kashiken_img_00115 既存の枠の中でビジネスを考えていても、パラダイムが変わった途端に、それまで一生懸命に考えてきた事が無駄になってしまうことがあります。むしろ新しいパラダイムがどういったところに行くのかな、という未来予想図からイノベーションの方向を考え、それに対して何をするかを決めることが重要だと思うのです。 たとえば、2020年の東京オリンピックの時にはウェアラブルデバイスが主流になり、スマホは主流ではないというのも、ある種の未来予想図です。また、自動車にしても今はまだ国産が主流ですが、将来はインドのタタ・モーターズあたりがが主力になり、私たちが今、iPhoneやAndroid携帯を買うような感覚で、「タタってクールだよね」ってこぞって買うようになるかもしれません。これも、未来予想図です。 では、IoTによってどのようなイノベーションが起こるか? 通信する手段自体も変化していくでしょう。それが、電波ではない可視光なのか、はたまた別の新たな通信手段なのか、そうした見方で追っていくのも楽しみです。

何のためにIoT,M2M,O2Oを使うのでしょうか?

kashiken_img_00121 さてIoT、M2M、O2Oは何のために使うのでしょうか?
・新製品に対するユーザーの反応や評判
・新しい機能の使い勝手
・商品の不具合の早期発見
これらのデータは、次の製品開発に参考となるデータです。これらのデータで価値を作るのなら、いったい誰に取っての価値なのでしょうか? 顧客にとっての価値なのでしょうか? 企業にとっての価値でしょうか? 世界にとっての価値でしょうか? 考え方は様々です。 いずれにしても、いろいろなデータを収集して、どのデータを活用して価値を高めていくか? そしてそれが世の中に必要な価値であるかが問題です。便利の押し売りにならないようにしたいものです。 データは価値を作るのならビックデータでもスモールデータでもいいと思います。データを取って活用することによって、企画、設計、製造、消費の一連の最適化ができることが理想です。データの活用を試行錯誤しながら試してみて成果を見ること。考え込んでいるうちに時間がどんどん経ってしまいます。製造業の最大の無駄は、0.3%というヒットする確率にあるといわれています。消費者の深い理解を知る、生産効率が上がる、バリューチェーンを考えて最適化を考える。これが未来の製造業の理想形です。 日本の家電製品には機能がたくさん付いています。削れないといわれていますが、無駄なものはないのでしょうか? 削れないという理由は、失敗が怖いからでしょう。

しかしながらIoTやM2M、O2Oを使ってデータを取り、消費者がどの機能を必要としているかを見れば、自ずと答えが出てくるはずです。 「成功の反対は失敗ではなく、何もしないこと」 その心意気で、今年も日本の産業が発展していくことを願っています。

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