光とレーザーの科学技術フェア2017にVLCAと㈱三技協が出展
2017年11月14日(火)~16日(木)に、科学技術館において「光とレーザーの科学技術フェア2017」が、開催されました。光技術が一堂に発表、披露される展示会です。VLCA(一般社団法人可視光通信協会)の呼び掛けにより、光技術のプロフェッショナルが集う展示会で、実用化される可視光通信が紹介されました。
光とレーザーの科学技術フェア2017とは?
-光技術で飛躍する日本へ-をテーマに開催された「光とレーザーの科学技術フェア2017」は、日本が誇る光科学技術分野の連携を視野に、
- 赤外線フェア
- 光学薄膜フェア
- 分光フェア
- 紫外線フェア
- オプティクスフェア
- レーザー科学技術フェア
が共催するイベントです。
毎年多くの光学技術者や、大学・研究機関の研究者が国内外から集い、積極的な情報交換がなされるということで、今年も多彩な展示とセミナーが行われていました。
VLCAと三技協がLED バックホールシステムを展示
「光」技術の一環として、VLCA(一般社団法人可視光通信協会)による可視光通信の実用事例について、株式会社三技協のLEDによる可視光通信でのバックホールシステムが出展されました。
株式会社三技協の「LED Backhaulシステム」は、ドイツに拠点を置く欧州最大の研究機関Fraunhofer(フラウンホーファー)の技術を採用したシステムです。100mの距離で500Mbps台の高速ビットレートを実現。電波が使えない、あるいは使いにくいエリアでも、LEDの光で安定したデータ転送、高速通信を可能にします。4K,8Kの映像の転送実験も進められています。
モジュールは完全防水で、水深1mまでなら水中でもOK! さらに太陽光に影響を受けないハニカム構造のフィルターを採用して、真夏の炎天下といった過酷な環境下での使用にも耐え得るよう、機能が強化されています。上の写真の左側、少し黒く網がかったように見えるのが、フィルターを装着した状態です。
コンパクトな装置ですので、使い勝手も良さそう。実際に、敗戦の引き回しが難しい場所でのネットワーク用途や、ケーブルの敷設撤去を避けたいイベント会場の中継用などでの問い合わせもあるそうです。
今回は、本フェアを主催する株式会社オプトロニクス社が発行する光技術専門誌『月刊OPTRONICS』8月号に、三技協LED通信チームの論文が掲載されたこともあり、掲載の技術をリアルに見ることができる場として、注目を集めていました。
2020年に向けて懸念される、モバイルデータトラフィックの課題を解決する、一つのキーファクターとして、期待が高まる可視光通信。こうしたバックホールシステムの技術が実用化されていることを、光科学技術者の皆様を通じて、いち早く、広く多くの研究・開発の現場に認知される場となれば、と出展されました。
こうした可視光通信システムの普及や、研究機関、企業の交流促進、共同標準化の推進に力を注いでいるのが、VLCA(一般社団法人可視光通信協会)です。今回は、事務局長の鈴木様も会場にスタンバイされ、多くの来場者に可視光通信の今、そして協会の活動についてお話されていました。鈴木様、三技協の林田様、お忙しい中、いろいろお話を聞かせていただきありがとうございました。
おまけ。事前登録者にプレゼントされたクリアファイルが勉強になります(笑)
可視光通信も、可視光の応用例として登場。日本が世界に誇る光の技術。可視光通信の分野でもリードできるよう、カシケンはカシケンなりにこれからも発信に力を入れてまいります!
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