JECA FAIR 2016~第64回電設工業展に、不二電機工業が可視光通信を出展
2016年、いよいよ可視光通信を用いた製品が世の中に出始めてきました。今回は電設技術の中の可視光通信技術を展示会に出展した企業を発見! さっそくレポートします。
「夢ある社会 電設技術で明るい未来!」をテーマに206社が大阪に集結
私たちの身の回りにあるオフィスや家庭の様々な機器、情報通信、防災機器などは、すべて電気を安全かつ安定的に供給しなければなりません。21世紀になり、私たちを取り巻く製品はますます多様化しており、電設技術の進化は不可欠となっています。
そんな中、2016年5月25日から27日までの3日間、出展者数206社・団体が集結し、「JECA FAIR~第64回電設工業展(主催:日本電設工業協会)」が、インテックス大阪にて開催されました。各企業がECO、リサイクル、水素・燃料電池、クリーンエネルギー、エネルギー監視などをテーマに出展し、展示会場は活気にあふれていました。
電波の使えない環境での可視光通信活用法がここにも!
不二電機工業株式会社は、今回の展示会で開発中と称しながら、無線通信はしたいけれどもセキュリティ上のリスクが懸念される課題に対し、解決法の一つとして可視光通信ユニットを出展していました。
このユニットはRS−232Cで送られたデータを、接続されているLED表示灯の光に変換し、伝送レート9,600bpsで送信できるものです。受信部は、スマホやタブレットのイヤホンジャックに接続した、受光ドングルで構成されています。
今までの可視光通信ユニットとは違い、変化する情報がほぼリアルタイムに通信できることがポイントです。これにより利用用途も増えると、同社製品開発チームの中島貴志氏の説明にも強い期待が込められていました。
このユニットへの期待感は、慶応義塾大学名誉教授であり、VLCA(一般社団法人 可視光通信協会)会長でもある中川正雄先生が、早々にブースに見学に来られたことからも想像ができます。
無線通信上の漏えいリスクなどに神経をとがらせている企業や団体が、無線と併用しながらセキュリティを強化するためにも、各種機器に対してのアプローチと実証が期待されます。
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