2016年度 可視光通信協会(VLCA)活動スタート
2016年4月13日、川崎のミューザ川崎研修室において、一般社団法人 可視光通信協会(VLCA)の本年度の活動がスタートしました。VLCAの2016年度の活動や組織変更についての説明と、2つの講演がありました。
http://vlca.jp/category/topics/
慶応義塾大学名誉教授 中川正雄工学博士がVLCA会長に就任
会の冒頭で、まず、VLCAの鈴木修司事務局長から、今期の活動の説明がありました。トピックスは、今月のVLCA理事会において、組織変更の提案があり、慶応義塾大学名誉教授 中川正雄工学博士がVLCA会長に就任されることとなりました。
前会長の慶応義塾大学教授 春山真一郎先生は特別学術会員に就任されることとなりました。そして、春山先生に代わり大学からの理事として、慶応大学理工学部 山中直明教授が就任されます。
●山中直明教授
https://k-ris.keio.ac.jp/Profiles/84/0008318/profile.html
山中先生は光通信の分野で大変著名で、豊富な経歴・実績をお持ちです。VLCAでも御活躍頂けるものと期待しています。
5月の総会による承認を経て正式に理事就任となり、新たな理事によるVLCAの運営が始まります。
最新の可視光通信研究発表
続いて、国立情報学研究所 橋爪宏達教授より「市販カメラを使った高速可視光通信」と題する講演がありました。タブレット端末や、スマートフォンのカメラとLED照明の普及により実用化の道が開けた、可視光イメージセンサ通信における様々な変調方法と実験結果について、興味深い報告がなされました。
さらに、埼玉大学大学院理工学研究科 長谷川孝明教授からは、「システム創成論~可視光通信関連を含めて~」と題する講演で、独自の視点から可視光通信が「次の一手!」になり得るかも含めた考察がなされました。
いずれの講演も、スマホのカメラを利用した可視光通信や、今話題の車の自動運転の話題が盛り込まれており、とても興味深く拝聴しました。学術界においても、可視光通信の研究がさらに進んでいることを実感しました。
2020年の東京オリンピックを前に、ITや社会インフラの整備が一層進むと考えられています。VLCAの活動により、可視光通信がこうした社会必須の技術に大いに活用されることを期待しています。
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