公開日: 最終更新日:2018/10/15

OWC2014,IEEE Globecom2014での可視光通信【Vol.1】

一般社団法人可視光通信協会(VLCA)第2回交流会が、去る12月12日に慶應義塾大学三田キャンパスで行われました。その中で春山会長から「OWC2014」の報告があり、世界各国で様々な可視光通信の研究が進められている様子が伺えました。カシケンでは、3回に分けて主だった内容をお伝えします。 IMG_4607

電波の研究者が光を意識し始めた

OWC2014(Optical Wireless Communications)題して「OWC’14に見る可視光通信の研究開発動向」はIEEE Globecom2014の中のワークショップとしてアメリカのテキサス州オースティンで12月8日に行われました。このワークショップの参加者は約60人、研究発表数は19件、招待講演数が3件だったそうです。その中でVLCAの春山会長も招待講演をされ日本の可視光通信の研究開発動向やVLCAの可視光通信の遡及活動を発表しました。他の2件は、可視光通信を最近盛んに研究されているオーストラリアのMonash UniversityのJean Armstrong氏、カリフォルニア大学元教授で当時から光空間通信を研究して現在も中国で研究を行っているUniversity of  Science and Technology of ChinaのZhengyuan Xu氏でした。全体的には、IEEE Globecomなので容量に対してなど通信寄りの発表が多くアプリやサービスなどビジネスに関する発表は殆どなかったそうで可視光通信がまだ黎明期であることが伺えます。また、電波の研究者が間違いなく光に入ってきてることが肌で感じられたそうです。 IMG_4614 参考までにOWC2014のHPの翻訳をすると 可視スペクトルを考慮すると、エネルギー効率の必要性は、照明産業における混乱を引き起こしてLEDを従来の照明の交換に拍車をかけた。 LEDの特性は、OWのために適切な速度で変調を可能にし、かつ照明装置の位置とユビキタス通信およびローカリゼーションの両方の無線プラットフォームとして最適である。 今年のプログラムは(1)光検出撮像受信機、(2)自由空間光学システム、(3)アプリケーション(4)光源と光のシステムの4つの主要な分野から構成されている。 我々はまた、2つの招待セッションを設けた。 最初にジャン·アームストロングによる屋内測位について次にZhengyuan(ダニエル)徐と春山真一郎による中国VLCアライアンス(C-VLCA)と日本の可視光通信協会(VLCA)による最近の活動に関してである。最後に、私たちはプログラムを開催するにあたりOWC技術プログラム委員会が迅速で洞察に満ちたレビューをするレビュアのを招待したことに感謝している。 今年は22カ国から代表する著者の55の論文を受け、ワークショップでのプレゼンテーションのために19の論文を選んだ。 これは2013年に提出された38の論文から実質的な増加である。 私たちは2014年12月8日にオースティンでのみなさんで議論をすることを楽しみにしている。 OWC 2014ワークショップチェア

中国でも盛んになってきた可視光通信の研究

研究発表でユニークな研究の1つは、招待講演をしたUniversity of  Science and Technology of ChinaのZhengyuan Xu氏と彼の学生による発表です。紫外線レーザーを上空に向けて放射し、その紫外線の散乱光を地上の別の場所の複数の受信機での1)LMMSE受信の研究です。今回の研究では紫外線を行ったが、可視光線や赤外線でも可能と語っていたそうです。上空に散乱した多種多様なフォトン(光の最小単位である粒子=光子)を検知できるぐらい高性能なマルチ・フォトン・ディテクタ(Multiple Photon Detectors)=多種多様な光子を検知する機械を使って非常に微弱な光まで受信して通信を行う。今回は理論的な研究発表でしたが高性能なフォトンディテクタを複数個使う点とLMMSEとういう受信方法で感度をよくして通信を行ういうものでした。中国内でもかなり可視光通信に対しての研究がおこなわれていることが伺えます。 IMG_4615

  • LMMSE受信とは、時分割方式以外の多重化通信方式などで使われるキーワード

参照元)astamuse.com/ja/keyword/12366897 OWC2014,IEEE Globecom2014での可視光通信【Vol.2】

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