徳島ビジネスチャレンジメッセ2017「LED新用途開発推進セミナー」で講演
2017年10月12日(木)~14日(土)、徳島県を中心とした産学官で構成される実行委員会主催の「徳島ビジネスチャレンジメッセ2017」が、アスティとくしまにて開催されました。メッセ内で企画された県主催のセミナーにて、可視光通信に関する講演をご依頼いただき、カシケン編集長がLEDの新たな可能性について講演してまいりました。
LEDバレイ徳島の「LED新用途開発推進セミナー」
青色発光ダイオードを世界に先駆けて発表した企業を擁する徳島県では、自らを「LEDバレイ徳島」と称し、県内外から100社を超えるLED関連企業を集めて様々な事業マッチングを試み、企業間の相乗効果を高めるとともに、様々な展示会やイベント等を通じ、「LEDといえば徳島!」を国内外に向けて広く発信しています。今回の「徳島ビジネスチャレンジメッセ2017」においても、LED技術の応用や、ユニークな開発製品が、多数展示されていました。
展示会と並行して、LEDの新たな協業やアイディアの創出を目的に、「LED新用途開発推進セミナー」が開催されました。
第一部は、徳島のSIサービス企業であるスタンシステム株式会社 代表取締役社長の眞鍋厚氏による講演、「IoT活用により、作物の自動栽培を可能にするLED植物工場の開発」でした。
LED光とクラウド、IoT技術を駆使した、完全制御型植物工場で、過去の生育データから最適なレシピを開発。季節・場所・害虫や病気などを気にすることなく、安定的に良品質の作物の栽培を可能にする、最先端のSmart Plantをご紹介いただきました。
LEDによる完全制御型植物工場を自社内で運用し、いちごや徳島の有名な阿波藍の栽培データを惜しげなく披露されながら、様々な可能性を見せてくださいました。コスト的に、実用化にはまだ少し時間はかかるかもしれませんが、自然環境下での人が制御できないリスクを排除して、安定的に食物が供給できる技術がここまで進んでいるのか、と驚かされました。
LEDの光で通信を実現! 新たな通信手段、可視光通信の世界
そして第二部は、「可視光通信研究倶楽部(カシケン)」の編集長である加賀電子株式会社の寿田が、「LEDの光で通信を実現!新たな通信手段、可視光通信の世界」と題し、可視光通信の基本知識の解説や最新の業界情報の紹介など、お話しました。
開発系企業のご参加が多いことも踏まえ、最新の技術動向や通信規格動向を始め、カシケンでもたびたびご紹介しているLinkRayやピカリコ、三技協のバックホール用途、アウトスタンディングテクノロジーの照明無線LANなど、現在実用化・製品化されている事例も含めて、盛りだくさんの内容で講演しました。
LEDに強い徳島県だけあって、講演後は様々な質問やアイディアが寄せられました。技術的な分野と現実的なビジネス現場とのインターフェイスとなりたいと願い運営しているカシケンですが、今回のセミナーはその手ごたえを感じられました。
徳島県の関係者の皆様、大変貴重なプレゼンテーションの機会をいただきありがとうございました。
(おまけ)カシケン編集部を迎えてくださった、阿波踊りのオブジェの皆様@徳島阿波踊り空港
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