Pokémon GO STADIUMで光ID LinkRayを通じ情報提供実施
2017年8月14日(月)に横浜スタジアムで開催されたイベント「Pokémon GO STADIUM」で、パナソニックの光ID技術 LinkRayを活用したイベント情報が、来場者に提供されました。どのような仕掛けだったのか、実際に現地に出向いて確認してきました。
ピカチュウがみなとみらいエリアをジャック!
8月9日(水)~15日(火)、横浜みなとみらいエリア一帯で、イベント「ピカチュウだけじゃない ピカチュウ大量発生チュウ!」が開催されました。
みなとみらいエリアにある、クイーンズスクエアの広場には巨大なピカチュウのバルーン。
道行く人はみなスマホ片手にPokémon GO。「歩きスマホは危険です!」のアナウンスもどこ吹く風。といっても、このシチュエーションではアナウンスそのものがむなしい感じです…。
“パナソニックグループ(パナソニック株式会社、パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社)は、パナソニックの光ID技術「LinkRay」を活用し、株式会社ポケモンが開催するイベント『Pokémon GO STADIUM(ポケモン ゴー スタジアム)』の来場者に対する快適安全な情報を、日本大通り駅から横浜スタジアムにつながる動線上で提供いたします。(引用:パナソニック公式リリース より)”
との情報を受け、カシケン取材班もさっそく日本大通り駅に急行しました。
日本大通り駅の改札を出るとすぐ、構内に特別コーナーが設けられ、「LinkRayをダウンロードして、Pokémon GO STADIUMの最新情報を入手しよう!」と、アプリのダウンロードを促す告知と利用方法が説明されていました。
カシケンでも開発者インタビューをはじめ、幾度となくご紹介しているパナソニックの「光ID」技術と専用アプリの「LinkRay」。可視光通信技術を活用したコミュニケーション手法の一つで、街中のLED光源をスマホのカメラで読み取ることにより、紐づけられた情報を画面に呼び出すことができます。
さっそくアプリを起動して、モニター画面にスマホをかざすと・・・
このような画面になり、会場までの動線で「看板を見つけたら、光にスマホを向けて情報をGETしてね」と案内が出ます。
地上に出てみたら、歩道いっぱいにすごい人でした・・・。
LinkRayと光IDのしくみに興味津々
数ある催し物の中でも、「Pokémon GO STADIUM」は最大イベント。世界中で人気のスマートフォン(スマホ)向けゲーム『Pokémon GO』公式ユーザの中から、事前抽選に当選した人だけが入場できる特別な企画でした。会場となる横浜スタジアムへ向かおうと、歩きはじめるとすぐに看板発見!
おお、みんな光にスマホを向けています!
道行く人も次々立ち止まっては、「LinkRayって何?」「スマホを向ければいいの?」「何をGETできるの?」「やってみよう!」「アプリをダウンロードすればいいらしいよ」「白いところにカメラを向けるの?」「どんな仕組み?」などなど、この看板の前ですでに大盛り上がりです。
可視光通信は、「光」を使いますので、日中屋外での利用は課題の一つとされていました。今回、パナソニックは「屋外対応ライトバー」を採用してこの課題をクリア。あいにくこの日は曇り空でしたが、晴天でもこのライトバーなら通信可能です。
数か所設置されていた看板には、いずれもたくさんの人が集まっていて、こぞってLinkRayをダウンロードして、ライトバーにスマホを向けていました。
今回のイベントでは、外国人イベント参加者への情報提供サービスの一環としてLinkRayが持つ多言語表示機能を活用。日本語だけでなく、利用者自身が英語での案内表示を選択できます。こんな感じ。
光なら遠くからでも情報をキャッチ!
今回実際に屋外でのインフォメーション機能を体験してみて実感したのは、混雑している場所でも、ライトバーが少しでも見えていて、そちらにスマホを向ければ瞬時に情報にアクセスできるという利便性でした。これは、QRコードなどで情報をキャッチするのに比べると、はるかに活用規模、大人数で一斉に利用できる範囲が広がります。
たとえば、赤丸枠内にあるのはアプリのLinkRayをGETするためのQRコードですが、ここにかなり接近しないとコードを読めません。またこのようにQRコードの前に人が立っていると、他の人はQRコードを読み取ることができません。
一方、光であればこれだけ混雑している中でもOK。ライトバーからの光を少しでもカメラがキャッチできれば、情報を取得できるというわけです。
今回のPokémon GOイベントのように、国内外から多数のスマホユーザーを集める場でLinkRayアプリが多数ダウンロードされたことは、とても意義ある機会だったと思います。看板の前に多くの人が集まり、アプリをダウンロードして光にスマホをかざし情報を得ることに、誰もが違和感なくアクションを起こしていました。海外からの観光客が多数訪れる横浜で、イベント限定ではありますが、多くの人が可視光通信で情報を得る体験をしていたのをカシケンは確認しました。
光IDとLinkRayを使った可視光通信による情報提供は、すでに公共交通機関などで実用化が始まっています。周辺施設や行き先などの案内情報はもちろんのこと、商業施設においてはイベント情報・広告・クーポンなどを多言語で取得できるところがポイント。海外からの来場者が爆発的に増える2020年を前に、スマホを光に向けると多言語対応のインフォメーションが得られる、という「常識」が広がりそうな予感を得る体験でした。
(なお、カシケン取材班はPokémon GO STADIUM内部には入場しておりません。あしからず・・・)
※(C)2017 Niantic, Inc. (C)2017 Pokémon. (C)1995-2017 Nintendo/Creatures Inc. /GAME FREAK inc.ポケモン・Pokémonは任天堂・クリーチャーズ・ゲームフリークの登録商標です。
※「LinkRay」および「LinkRay」アイコンは、パナソニック株式会社の商標です。
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