公開日: 最終更新日:2018/10/15

iPOP2016で(株)三技協が可視光通信でのバックホールを提案

IPと光ネットワークの国際会議「iPOP2016(International Conference on IP + Optical Network 2016)」が、2016年6月15日(水)~17日(金)まで、慶應義塾大学日吉キャンパスで行われました。展示会場において、株式会社三技協がLEDによる可視光通信でのバックホールシステムを提案するという情報をキャッチ! 実際に実機でのデモンストレーションを見ようと、日吉キャンパスまで行ってきました。

iPOP2016 

iPOP2016とは?

iPOP2016(International Conference on IP + Optical Network 2016)は、ネットワーク分野の研究者・技術者を対象とした、IPと光ネットワークの国際会議&展示会です。通信キャリア、通信機器ベンダ、標準化団体などから光IPバックボーンネットワークの研究開発に携わる世界の第一人者が参加、各国の研究機関が持ち回りで運営しています。12回目を迎える今年は日本での開催となり、参画メンバーである慶應義塾大学日吉キャンパスで開催されました。本会議のGeneral Chairを務められた慶應大学の山中直明教授は、今年からVLCAの理事に就任されていることもあり、可視光通信に関しての展示も期待されていました。

ここでは、バックホール向けの可視光LED通信において、ドイツのフラウンホーファーHHI研究所とパートナーシップを組む株式会社三技協が、高画質映像伝送のデモンストレーションを行いました。期間中、日吉キャンパス内 協生館 藤原記念ホールで行われている国際学会発表の様子を、可視光LED通信で転送(中継)し、同社展示ブースで見ることができるというものです。

三技協 可視光LED通信デモ

電波を使わない可視光LED高速通信

株式会社三技協は、通信回線に関する電波環境の最適化を事業としている企業です。可視光通信のバックホール利用に着眼し、研究で先んじていたドイツのフラウンホーファーHHI研究所とパートナーシップを組み、2016年4月にVLCAに入会されました。

100mの距離で500Mbpsのビットレートを可能とする、電波を使わないLEDを使った大容量高速通信システム「LED Backhaulシステム」のデモンストレーションでは、安定したデータ転送でFull HDの会議映像生中継を実現し、多くの来場者の関心を集めました。

三技協 LED Backhaulシステム

三技協 LED Backhaulシステム三技協 LED Backhaulシステム

三技協 LED Backhaulシステム

「LED Backhaulシステム」は、可視光通信ならではの特性として、以下のような特徴があります。

  • 調整フリー:LED光の軸を合わせるだけで調整できるため、設置・調整が容易
  • 干渉フリー:電波と異なり、遮断によって光同士の干渉をコントロールできる
  • 免許フリー:電波とは異なる周波数を使用するため、免許申請・免許登録が不要

※引用元:株式会社三技協Webサイト

可視光LED通信での生中継が成功したことで、音楽ホールなどこれまで電波が使えずに通信できなかった環境での、大容量高速通信の実用化が期待されます。2020年にも間に合いそうですね!

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