可視光通信の歴史と実用化への道

公開日:  最終更新日:2016/04/27

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「可視光通信」は、言いかえれば「人の目に見える光による通信」。歴史をさかのぼると、狼煙(のろし)、灯台、光を利用したモールス信号、信号機なども可視光通信の一種と呼ぶことができます。意外と古い!? 可視光通信の歴史(リンク)では、光を使った通信の始まりについてご紹介しています。こちらでは、近代における可視光通信の歴史と、実用化に向けた取り組みについてお伝えします。

見える光を通信インフラに 進化する可視光通信

「人の目に見える光による通信」は、身近なところでも確認することができます。信号機や自動車のストップランプ、ウィンカーなどが、目に見える光で通信している良い事例でしょう。ただしこれらはあくまでも「送信」のみ。一方通行の通信です。 1970年代に研究が開始された、光ファイバを使った通信技術は、2000年代に入り飛躍的に進歩を遂げました。一般家庭にも光ファイバを使用したブロードバンド回線が急速に普及したのです。これは双方向の光通信技術ですが、有線通信です。 一方、現在注目を集めている可視光通信は、人の目に見える光を使った無線通信技術を指します。可視光通信は、自宅やオフィス、屋外施設、道路上にある照明、信号機や広告用の電光掲示板やネオンサイン、PCや携帯電話のディスプレイ、自動車や列車の照明などを送信源として利用し、無線で双方向通信を実現する技術です。すなわち、すでに普及している「人の目に見える光」を通信のインフラにする試みが、「可視光通信」なのです。

可視光通信の実用化を加速させるLED

近年、照明や街路灯、電光掲示版や信号機などの機器、装置に使用されているのがLED(Light Emitting Diode 発光ダイオード)です。このLEDには「高速で点滅する」特性があります。この特性を利用し、人の目にはわからないほどの超高速でLEDを点滅させることにより、データ送信を可能にするのが、これからの可視光通信です。LEDの照明機器に通信機能を付加することで、無線通信を可能にする可視光通信には、さまざまな期待が寄せられています。 可視光を受け取る側のシステムも、現在、すでに広く普及している機器を利用することが可能です。たとえば、スマートフォンやタブレット、デジタルカメラ、カメラ機能付きのゲーム機やハンディ機器などを受信機として利用できる技術が、次々と開発されています。 有線通信では不可能だったことを実現し、無線通信の主流である電磁波のデメリットを凌駕することから、LEDを使った可視光通信は、今後、さまざまな分野での可能性に期待が寄せられているのです。

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