公開日: 最終更新日:2018/10/15

可視光通信の原理の前に、知っておきたい通信のこと

用語集タイトルバナー

可視光通信の原理を知るために、光を使った通信について解説します。「光」についての解説は、「可視光通信とは何か? 『光』について」をご覧ください。

のろしはデジタル通信?

kashiken_img_00211

情報化社会の中、有線・無線の電気通信が主流の今、ICTがなくてはならない通信手段となっています。

通信=コンピュータ、通信=デジタル、通信=電気的…そんなイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれません。しかし、手紙などの郵便や、時代を遡って「鏡で時を知らせる」ことも通信手段の一つです。

昔から、「情報を伝える」ために、様々な手法が工夫されてきました。例えば、大昔の通信手段の代表格が「狼煙(のろし)」。物を燃やして煙を出すことで、遠い場所まで高速に情報を伝えることができました。さらに何を燃やすかで煙の色を変えられるため、煙の色の組み合わせや燃やす順序、長さなどの工夫で、様々な意図を伝えていたようです。

ところでこの「のろし」、意外なことに「デジタル通信」であることにお気付きでしょうか? いかにも「アナログ」な通信手段に見えるのろしですが、実は「燃えている」か「燃えていないか」で通信しています。つまり「0」か「1」かで表現しているわけで、のろしはまさに「デジタル通信」と呼べる手段なのです。しかも、夜は火の「光」を利用しており、こちらも最古の「光通信」と言ってよいかもしれません。「モールス信号」も、2種類の符号(「ツー」「トン」)を組み合わせて行われますので、デジタル通信と言ってよいでしょう。

「アナログ通信」と「デジタル通信」の違いとは?

では、「アナログ通信」と「デジタル通信」の違いとは何か?

簡単に言えば、アナログ通信は「情報を変換せずにそのまま伝える」こと。一方、デジタル通信は「情報を『0』と『1』の組み合わせで伝える」ことです。1800年代後半にベルが発明した最初の電話は、「音声の波形」をそのまま相手に伝えたもので「アナログ通信」です。データは重く、ノイズの影響を受けやすくて、雑音や混信が避けられません。これはアナログ通信の特徴でもあり、難点でもあります。

kashiken_img_00271

一方、現代の携帯電話やインターネット電話は、「デジタル通信」です。

音声を圧縮して「0」と「1」に変換したパケットをコード化して送信、受信側がデコード(元に戻す)します。デジタル通信は、データを「0」と「1」の組み合わせで送受信しますから、ノイズが発生しても受信側で元のデータに戻すことができるの特徴です。

データとしても軽く通信手段としてはデジタル通信の方が使い勝手がよいために、これだけ普及したのです。

kashiken_img_00187

※この記事は2014年12月22日の記事に加筆し、更新したものです

シェアありがとうございます

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • Pocket

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です


*

お問合わせは
お気軽にどうぞ
お問合わせ