可視光通信が世界に負けないために

公開日:  最終更新日:2016/04/29

j4nUSVvVEWhCfGchAIeJKxe..3-301139-1-attach-d1 可視光通信は新しい技術で、IoTやM2M、O20、ウェアラブルなど親和性が高い通信手段だと期待されています。しかも、ビジネスベースでの企業の取り組みは、日本が現在トップランナー的存在です。2020年の東京オリンピックに向けて国をあげてICTを強化し、海外から来る人たちに「おもてなし」環境を整えようとしている現在、可視光通信が世の中に広がるためにどうすればいいのかを考えてみました。

エレクトロニクス製品はもはやレゴのようなもの

kashiken_img_00163 昔、海外の大型量販店のテレビコーナーを埋め尽くしていた日本製のテレビは、現在は中国や韓国の製品にその座を譲りました。LCDやデコーダ、チューナーといったデバイスが海外で安く作られモジュールとして手に入るからです。そしてすぐれたソフトウェア技術を持った中国や韓国のメーカーで安く組み立てのできる工場を持っているところが生産可能になったからです。 IT製品もテレビと同様に通信機能とコネクタとコントローラとセンサーをモジュールとして考えると明確です。この組み合わせさえあれば何でもIT製品を名乗ることができるわけです。そしてiOSやAndroidOSを載せたい製品は少し高価なマルチコアプロセッサを使えば良いわけで、そうでないリアルタイムOSを載せたい製品はマイコンで組めばいいだけなのです。 世界中がインターネットなどでの情報の取集や共有で、同じことをほぼ同時に考えています。そして早く実行した人が市場を握っていきます。 タブレットやスマートフォンに搭載されているマルチコアプロセッサのほとんどは安価なアジア製で日本製のものはほとんど見ることがありません。今日もアジアのどこかで続々と新製品が生まれてくるのです。

未完成品のiPhoneが破壊的イノベーションになっていった

kashiken_img_00247 先日ある人が「今、市場に出ているiPhoneは全くの未完成品だ」という興味深いことを仰っていました。それは、来年から見ると未完成品であるということです。そして未完成品のまま毎年市場に出てきています。未完成品といってもその時点のある環境で、手を抜かず最高のものを作ることが絶対条件です。要はスピードなのです。 ところで、2007年のMacworld Expoで初めて発表されたiPhoneは、誰もが売れるとは思っていなかったようです。ところが、これが破壊的イノベーションを起こしました。日本の携帯電話メーカーは、8年後の現在数社しか残っていません。また、EUでの携帯電話はノキア色でしたが、これMicrosoftに買収されました。BlackBerry も今となっては世の中から消えました。デジカメ市場もデジタルオーディオプレーヤーも地域的格差はあるにせよ同じ運命をたどったのです。 iPhoneなどiOS製品を作るアップルはアプリケーションからデバイスまでプラッホームが一緒で使う側にわかりやすい製品です。そして、新製品が出るたびに非常に集中と選択が行われていることがわかります。これに対して、日本の家電メーカーは、たとえばスマートフォンならクゥルコム、オーディオはアナログ・デバイセスなど部品選定がバラバラでプラットホームを作るのが不得手だと言われています。 今、世の中に変化が起こっています。GoogleのCEOである Larry Pageは「よく知っている事だけやっていれば失敗しないと思うのは人情だが、逐次的な改良を繰り返してもいつかは必ず時代遅れになる。特にテクノロジーの世界では非逐次的な、劇的なイノベーションがよく起こるからなおさらだ。」と言っています。日本の社会も同じことで、経験値に頼ったことを行っていると中国をはじめとするアジア諸国に追いつかれ追い越されるのです。新しいことや未経験のことをどんどんやれる環境を作りたいものです。そして、失敗するなら早く失敗するべきです。 そのためにもに可視光通信が現在トップランナー的存在の日本は、新しい発想から生まれる未完成品をスピード感を持ってたくさん作る環境を活性化をしたいものです。それにはできるだけオープン化することが必要でしょう。

世界のスタートラインが一緒であるIoT・ウェアラブルそして可視光通信

IoTやウェアラブルはすべてのメーカーが同時期に意識しました。世界が同時期に反応したことはおそらく初めてのことでしょう。半導体メーカーも通信メーカーもセンサーメーカーも次はIoTだ、次はウェアラブルだと口を揃えていっています。 IoTやウェアラブルは東京オリンピックでの特需に対する大きなチャンスです。未完成品を世界のどこよりも早く出すことを意識しないとテレビやスマートフォンのように全部海外に持っていかれます。 そうならないためにも可視光通信研究倶楽部(カシケン)は、可視光通信に関するリアルな情報を発信し続けて、少しでもお役に立てればと思うのです。

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